Chrome Dev Summit(続編 その2)

ECサイトのパフォーマンスを改善するためには、計測に関する戦略を立てることが欠かせません。集客、エンゲージメント、コンバージョン、再エンゲージメントのそれぞれに目標を設定し、そのために必要な指標を定めることが肝要です。例えば、集客であればPVの増加が目標となるため、Speed Indexが指標です。

エンゲージメントであればセッション当たりのPV増加が目標ですから、指標はMeaningful Paintでしょう。コンバージョンについてはシームレスな購入プロセスを目標とすることが一般的です。従って、指標は購入完了までの時間以外に考えられません。再エンゲージメントの目標はパーソナライズです。3P TTFBを指標とすれば事足りるでしょう。もちろん指標の別を問わず、パフォーマンスバジェトへの影響も無視してはいけません。

サミットでは、計測戦略の成功例が数多く取り上げられました。フランスのCdiscountのユーザーは、そのほとんどがモバイルユーザーであるにもかかわらず、売上が停滞していました。そこでマーケティングを徹底的に見直し、同時にベストプラクティスを共有することで、パフォーマンスの改善を目指しました。その過程でSpeedCurveとSlackを採用し、パフォーマンスバジェットが悪い時は、警告が自動的に発信されるように設定しました。その結果、モバイルのコンバージョンが跳ね上がり、ネイティブアプリを圧倒したのです。東南アジアのCarousellの例も驚くべきものでした。モバイルユーザーが3Gであることから、パフォーマンスの改善が急務だったのですが、デザイン、マーケティング、アナリティクスが一体となって取り組んだことにより、劇的な改善を達成しました。Carousellがパフォーマンスバジェットに設定した項目は、Critical-Path Resources、First Contentful Paint、time to Interactive、Lighthouseで、それらに注意した結果、サイトの表示に要する時間は65%減少し、オーガニック検索トラフィックは63%上昇したのです。

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